
迷惑行為、それを決めるのは相手です!!
「長時間居座って帰ってくれない」「夜中に押しかけられた」「大勢に囲まれた」「帰してもらえない雰囲気だった」、どんな状況か想像してみてください。もしも自分がその場にいたとしたら、困るどころか怖いなと感じたりしませんか?
そして、そんなことがあったら大変だと。ずいぶん物騒な話なので、なんだか別世界のことのようですが、実際に私たちの身近で起こってしまった事実です。普通に考えると、絶対にやってはいけないことなのですが、実際に起こっています。
相手が困ると最初から分かってやっていたとしたら、その人は、そもそも人として何らかの問題を抱えています。しかし実際は、そのような意図のなかった人が結果的にこのような状況を作り出していることが多いのではないかと思います。しかしながら、嫌な思いをした人からすれば、どちらも変わりはありません。やってしまった人の最初の意図なんて関係ありません。重要なのは結果です。相手が迷惑に感じたかどうかです。
「良いものだから、どうしても伝えたかった」と言うと、相手のためを思ってやったことのように聞こえますが、それは単なる独りよがりな言い訳です。問題は「相手が必要としているもの(こと)だったのか?」です。相手のニーズに合っていれば、その人は嫌な気持にはならないはずです。その言い訳は、相手の気持ちを考えていない証拠です。
もしも「あのくらいなら大丈夫だろう」と自分の行為を軽視することがあれば、それも大間違いです。相手が恐怖や危険を感じたとしたら、事の次第では犯罪行為と見なされることもあります。受けた行為の重さは相手が決めることで、やった人ではありません。
ビジネスでも、プライベートでも、相手の信頼を得ることは長期的で安定した関係を築くために不可欠な要素です。逆を言えば、信頼が無ければ、その関係は砂の城のようなものです。相手の信頼を得るためには、自分を押し付けるのではなく、相手の話に耳を傾けて、相手のニーズや気持ちを知ろうとする姿勢が必要です。それができれば、冒頭に挙げた信じ難い迷惑行為が起こることはありません。ゼロクレーム実現のカギは、みなさん、お一人おひとりの選択と行動です。
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